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オゾン水は安全?



<参考文献>

(財)岐阜県産業経済振興センター「エネルギー・環境最前線」(H.12.12) エネルギー・資源学会編集より 「生命を守るオゾン」
「オゾン利用に関する安全管理規準」(H.17.3) 経済産業省 省エネルギー技術開発プログラム「省エネルギー型廃水処理技術開発」 高濃度オゾン利用研究専門委員会
日本オゾン協会ホームページ http://www.j-ozone.org/faq/index.html
国立環境研究所ニュース http://www.nies.go.j;/kanko/news/20/20-3/20-3-05.html

オゾンとは?

私たちが生活している空気中には必ず酸素があります。 酸素は2つの酸素原子からできた分子(O2)ですが、 オゾンは3つの酸素原子からなる分子(O3)です。 オゾンは比較的古く、1840年ドイツの化学者シェーンバインにより発見されました。 その名前はギリシャ語の「におうもの(Ozein」に由来するといわれ、 名前のとおり独特な刺激臭に特徴があります。 オゾンは、雷の放電や太陽の紫外線などによって生成され、 空気中にも微量ですが存在します。 オゾンの特徴は強い酸化力を持つことで、 工業的には無声放電、電解、沿面放電、紫外線照射等の方法で 濃度の高いオゾンを発生させます。 その優れた酸化力を利用して、水や空気の浄化・殺菌、脱色、 有機物除去等広い分野にわたり私たちの生活や環境の保護に役立っています。 (日本オゾン協会ホームページより抜粋)



オゾンは基本的には酸素に戻ろうとするため、非常に不安定な物質です。 3つの酸素原子の1つを放出し、安定した酸素分子になろうとする性質があります。 そうして、放出された酸素原子が周囲の物質と結合して酸化反応を起こします。 このフッ素に次ぐ強力な酸化力を利用して、消毒、殺菌、脱臭などに用いられているのです。
生成後は化学変化で自然に酸素に戻り、残留性がなく安全とされています。
また、低濃度では無害ですが、高濃度になると喉や目に刺激を感じます。


オゾンは有益?有害?

自然界では、酸素が強力な紫外線に照射されるか、植物や海草の光合成によってオゾンが作られます。 また、落雷など超高圧電流によっても酸素分子が分離して大量にオゾンができます。 オゾンは高山や海岸、森林の中にあり、大気の殺菌や脱臭などの自浄作用の役割を果たしています。
ブラウン管テレビやコピー機など、高電圧を用いる装置の近くで、 何か特有の「におい」を感じたことはありませんか? いくつかの電気機器は人間がにおいを感じる程度のオゾンを発生させます。
人は、身近な周りで常にオゾンと接していることになります。

オゾンは酸化力の強い物質です。 わずかながらも水に溶けます。 このことを利用して、空気中あるいは水溶液中での殺菌に用いられることもあります。 また、オゾンのいろいろな化合物との反応性を利用して脱臭・脱色に用いられることもあります。 その一方で、空気中にオゾンが高濃度存在すると人体に影響を及ぼします。(中略) 人体への影響のほか、植物では葉の気孔から吸収され細胞組織を破壊し結果として、 成長阻害や老化促進などの影響を及ぼすことが知られています。 このように、我々の身の回りに不必要に多くのオゾンが存在することは厄介です。 (国立環境研究所ニュース20(3)オゾンとオゾン層についての基礎知識より抜粋)


『生命を守るオゾン』のまえがきの中にも 「オゾンは紙一重で毒にも薬にもなるということを、身をもって体験した。」とあります。

オゾンは諸刃の剣のようです。


生体へのオゾンの影響
空気中濃度 影  響 
0.01 ppm敏感な人の嗅覚閾値
0.01〜0.015 ppm正常者における嗅覚閾値
0.06 ppm慢性肺疾患患者における臭気能に影響ない
0.1 ppm正常者にとって不快、大部分の者に鼻、咽頭の刺激
(労働衛生的許容濃度)
0.1 〜0.3ppm喘息患者における発作回数増加
0.2 〜0.5 ppm3〜6時間暴露で視覚低下
0.23 ppm長時間暴露労働者における慢性気管支炎有症率増大
0.4 ppm気道抵抗の上昇
0.5 ppm明らかな上気道刺激
0.6 〜0.8 ppm胸痛、咳、気道抵抗増加、呼吸困難、肺のガス交換低下、全身倦怠感、疲労感の増強
0.5 〜1.0 ppm呼吸障害、酸素消費量減少
0.8 〜1.7 ppm上気道の刺激症状
1.0 〜2.0 ppm咳そう、疲労感、頭重、上部気道の乾き、2時間での時間肺活量の20%減少、胸痛、精神作用減退
5 〜10ppm呼吸困難、肺うっ血、肺水腫、脈拍k増加,体痛、麻痺、昏睡
50 ppm1時間で生命の危険
1.000 ppm以上数分間で死亡
6.300 ppm空気中落下細菌に対する殺菌

出典:平成15年度省エネルギー型排水処理奇術開発報告書(NEDO)


オゾンの作業規準も、各国で定められています。 (0.02ppm 〜 0.3ppm)
日本は、(1993年)1日8時間、1週40時間の労働時間における時間加重平均濃度が0.2mg/m3 0.1ppmです。 −平成15年度省エネルギー型排水処理技術開発報告書(NEDO)より−


日本では、産業衛生学会許容濃度委員会が、1985年に0.1ppm=0.20mg/m3を 労働環境における許容濃度とされています。 さらに、15分間の平均暴露濃度が許容濃度の1.5倍を超えないことが望ましいとされています。



光触媒反応水は、オゾンを瞬時に分解することが出来ます。 北九州市立大学国際環境工学科 河野研究室との共同研究で実証されています。 オゾンのメリットを生かし、オゾンのデメリットを解消することも可能です!

モノにはそれぞれの特質がある。
やけどをしたら火を使わないではなく、上手に活かしていくのが人間の知恵である。
(徳山大学学長 杉光英俊氏)「オゾン利用に関する安全管理規準」より

以上のように、オゾン処理が大変有用な殺菌処理方法のひとつであることは、明白です。 ただし、気相および水相でのオゾンから酸素に変わる代謝時間が公表されていません。 この点が、曖昧なままになっています。
時折、オゾン層の破壊とオゾンの安全性を強調して併記されていることが見受けられますが、 大気中のオゾンは、二酸化炭素より重いため、地表面で漂い、成層圏に到達することはありえません。 この点の混同のないように、十分に注意することが必要です。


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