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◆新型インフルエンザの警戒フェーズが5になりました!! ◆

平成21年4月30日







◆ 警戒フェーズの引き上げ ◆

‐ 世界保健機関(WHO)マーガレット・チャン事務局長の声明より抜粋 ー


4月29日(日本時間30日午前5時)、世界保健機関(WHO)は、専門家との協議を受け、

インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ4」から「フェーズ5」へ引き上げる事を決めました。

新型インフルエンザは、世界各国に急速に広がる可能性があり、

パンデミック(世界的大流行)を真剣に受け止めなければなりません。

すべての国が、パンデミックへの対応を即座に行わなければなりません。

厳重な警戒及び、早期発見と治療が不可欠です。

(中略)

過去の経験から、発展途上国の方が、先進国以上に深刻状況となることが予測されます。

パンデミックの脅威にさらされるのは全ての人類です。

何よりも人類すべての為に、すべての国にあまねく恩恵をもたらす対応と解決を導く事こそが

世界の結束をもらたす機会となるでしょう。

今はまだ、全ての答えがでているわけではありませんが、いずれ見つける事ができるでしょう。

http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2009/h1n1_20090429/en/index.html








  ≪ インフルエンザに関する警戒フェーズ ≫





◆ 日本の対応 ◆


舛添厚生労働大臣は4月30日朝、 WHOがインフルエンザパンでミック警戒レベルを フェーズ4からフェーズ5に引き上げたことに伴い 会見を行いました。

新型インフルエンザの感染が地理的に拡大したことを受け、 「必要な対策を確実に実施してまいります」と表明されました。

厚生労働省ホームページより
http://www.mhlw.go.jp/photo/2009/04/ph0428-01.html





 ≪ 官房長官の記者発表要旨 ≫
 平成21年4月30日(木)午前中


      ○内閣危機管理監が主催をする局長級の会議である、 新型インフルエンザ対策本部幹事会が開催されこと。

      ○今回の警戒フェーズの引き上げにより、 27日に出された勧告の内容に変化はないこと。

      ○したがって、直ちにこれまでの方針を根本的に変更するということはないが、 感染の拡大状況に応じて、水際対策を更に徹底すること。 

      ○この上に感染が拡大したり、万が一我が国において感染が発生したような場合には、 速やかに必要な措置を取ること。

      ○今後の状況に応じて、行動計画に示された対策の内、 必要なものを弾力的に進めていくこと。

      ○予断を持たず、警戒を怠ることなく、 政府も総力をあげて対応することが重要であると考えていること。

      ○政府としては、関係国とも緊密に連携をし、 国民の安全・安心の確保のために対策に万全を尽くます。

      ○国民の皆様は、政府が発する情報をよく聞いて、 警戒を怠ることなく、落ち着いて冷静に行動をしてください。
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/rireki/2009/04/30_a.html



≪ 水際対策と限界 − 求められる冷静な行動 ≫


ウイルスの国内侵入をできるだけ阻止するために、「水際対策」が重要です。 「水際対策」とは、なんでしょうか?「水際対策」とは、”検疫体制の強化”を意味しています。

第1段階 海外発生期(海外で新型インフルエンザが発生した状態)

すでに、2月にだされた「新型インフルエンザ対策行動計画(改訂)」と「ガイドライン」にそって、 インフルエンザウイルスの拡散防止対策が推し進められています。

集中した検疫体制をとるために、海外からの旅客機の着陸できる飛行場が、 検疫体制の整った成田・関西・中部・福岡に制限されたり、
感染している可能性がある人がいた場合には、医療施設に隔離され、 さらにその人と一緒に行動していた人も10日ほど停留を余儀なくされることになります。

健康に異常が見られない場合でも、保健所を通じて、 インフルエンザの潜伏期間である10日程監視を受けたりします。

ウイルスの拡散を防ぐためには、大変重要なのです。

第2段階 海外発生期(国内で新型インフルエンザが発生した状態)

可能な限り、外出を控える、集会・興行活動の自粛、不要不急の業務の縮小要請 など、生活へ制限が広がっていきます。

それでも、輸出入や外国旅行などが当然となっている現在においては、どんなに注意しても、限界があるかもしれません。


★ 国としての努力はもちろんですが、私たち国民も十分な配慮が必要であることは間違いありません。






◆ これまでの流れ ◆

 ≪ 感染確認から各フェーズへの変遷 ≫      
日 時 国 名  発症例数 日本時間 警戒フェーズ 
4月24日アメリカカリフォルニア州 2例、テキサス州 2例フェーズ3
中央メキシコ  24例(内 死亡 3)
米国国境近く   4例 (3月18日より症例発見)
4月27日アメリカ豚インフルエンザ(H1N1) 40例 4月28日フェーズ4
メキシコ 豚インフルエンザ(H1N1) 26例 (内 死亡7)
スペイン豚インフルエンザ(H1N1)  1例
カナダ豚インフルエンザ(H1N1)  6例
4月28日 7カ国で新型インフルエンザ確認
カナダ 6例
ニュージーランド3例
イギリス2例
イスラエル 2例
スペイン2例
4月29日 9カ国で新型インフルエンザ確認 4月30日フェーズ5
アメリカ91例 (内 死亡1)
メキシコ 26例 (内 死亡7)
カナダ13例
イギリス5例
ドイツ3例
ニュージーランド3例
スペイン 4例
イスラエル2例
オーストラりア 1例

WHO Swine influenza −updateより  http://www.who.ont/en/


※上記のように、トリインフルエンザ対策としてWHO主導のもとで予想されてきた通りの感染の拡大が推移しており、

パンデミック警戒レベルの引き上げタイミングも、事前に想定した経過をたどっています。

ただ、今回の「新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)」は、「フェーズ4」のページにも述べましたが、

従前想定していたトリインフルエンザに比べ病原性が低いため、発症者数の6%の死亡率に留まっています。

弱毒性と言われているのは、そのためです。

ですから、トリインフルエンザ用に予定されていた国境閉鎖や等の対策基準が緩められているのです。



◆ 感染の連鎖と突然変異 ◆

- 懸念されるブタ由来の新型インフルエンザより派生する新たなインフルエンザ -



鳥のインフルエンザに鳥から直接に人間が感染することは、 通常は起こりにくいと考えられています。

しかしブタは、ブタのインフルエンザだけでなく、 人間のインフルエンザや鳥のインフルエンザにも感染することがあることが知られています。

このブタが、人間のインフルエンザと鳥のインフルエンザとに同時に感染した場合に、 ブタの体内で人間のインフルエンザウイルスと鳥のインフルエンザウイルスとの間に 遺伝子の再集合(reassortment)が起こる可能性が指摘されています。

遺伝子の再集合(reassortment)とは、同じ細胞に2種類のウイルスが同時に感染した場合に、 2種類のウイルスの遺伝子の組み合わせから遺伝子が選択されて、 新しい遺伝子の組み合わせのウイルスが誕生することを言います。



人間に感染する能力を人間のインフルエンザウイルスから受け継ぎ、

トリのインフルエンザからウイルス表面の型などを受け継いだとしたら…

人間の誰もが十分な免疫を持っていない、ヒトインフルエンザウイルスが生まれる可能性があるというのです。


参考 横浜市衛生研究所
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/idsc/disease/avianinflu1.html



◇  最も恐るべき、新たなインフルエンザの登場  ◇



今回発生したブタインフルエンザによる新型インフルエンザのパンデミックは、その弱毒性のため大事には至らないかもしれません。

いえ、大事に至らない事を節に願います。


しかし、現在トリインフルエンザの危険地域である(エジプト、インドネシア、ベトナム、中国など)に広がり、

そこで新型インフルエンザに感染したヒト(動物)が、現地でブタ(ヒトや動物)に新型インフルエンザをうつし、

その豚が同時にトリインフルエンザに感染した場合、ブタの体内で新たなトリインフルエンザウイルスが発現するかもしれません。

こうして生まれた新たなトリインフルエンザウイルスが引き起こす感染は、

過去のスペイン風邪などのような、高死亡率のパンデミック(感染爆発)を引き起こす可能性があります。


『備えあれば、憂いなし』

本当に怖いパンデミックに陥る前に、単に「抗インフルエンザワクチン」やタミフルのような「抗ウイルス薬」だけでなく、

殺菌・抗ウイルス作用のあるフィルターならびに空気浄化システムといった、新たな技術の開発が求められています。







    K2Rでは「パンデミック対策光触媒フィルターの開発」をテーマに
    平成21年度福岡ナノテク推進会議 ナノテク産業化促進事業に採択され、
    新型インフルエンザウイルスの殺菌・除去の検証を始めています。



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